伝承遊びとしてのあやとり
あやとりは伝承遊びである。だから昔は口頭でしかあやとりを伝えることができなかった。いつあやとりがはじまったのかを記すものもなければ、あやとりを解説した本は少ない。
しかし、現在はあやとりの本があって本からあやとりを覚えるという人が増えたのではないのだろうか。実際に私もその一人である。本から覚えるのと人から教わるとの違いは思い出である。あやとりとともに、そのとき話した話題や失敗を印象強く覚えているのではないのだろうか。この思い出にこそ伝承遊びとしての役割と価値がある。
小学校で
ここで1つ提案である。たとえば小学校の授業であやとり1時間とりいれる。これは小学生が親、姉妹、祖母からあやとりを教わり、家族の中でどうあやとりが伝わっているのかを調べるのである。子どもは誰から教えてもらったのか覚えていないかもしれないが教えた本人ならば覚えているはずである。あやとりとともに思い出を語ってもらっうのである。
授業ではそのあやとりや思い出を話し、本には載っていないあやとりがあればそれは大発見につながるのではないのだろうか。あやとりを用いてのコミュニケーションをする授業なんてものはいかがだろうか。
本来ならばこういう事は自然に起こりうるべき事である。しかしおもしろそうである。